当院では、受傷後間もない方、回復期を経て退院された方など、さまざまな段階にある方のニーズに応えられる医療保険・介護保険でのリハビリテーションを行っております。
理学療法士・作業療法士・言語聴覚士のリハビリテーションのプロフェッショナルが揃い、整形外科疾患、高次脳機能障害、難病に対するリハビリテーション、認知症の評価・訓練を受けていただけます。
また、脳卒中の標準算定日数(リハビリの期限)を越えてしまった方にも、自費でのリハビリテーションをご用意しております。
「症状が軽い」とご自身で感じている方も、以前と比較して機能低下がある方・ご高齢の方の場合には、早期のリハビリテーションの開始をおすすめします。
まずは一度、当院にお気軽にお問合せください。
当院のリハビリテーションの特徴
1リハビリランドを開設
理学療法士、作業療法士、言語聴覚士が常駐している「リハビリランド」を開設しております。
最新のリハビリ機器を揃えながら、壁には大きく絵が描かれ、スタッフの明るさと併せて楽しい雰囲気の中、リハビリテーションに取り組んでいただけます。
2理学療法・作業療法・言語聴覚療法・柔道整復師の経験豊富なリハビリスタッフが揃っている
理学療法士、作業療法士、言語聴覚士に加え、柔道整復師もおり、それぞれの専門分野から一人の患者様を診るために、より多角的・包括的なリハビリテーションやサポートが受けられます。
いずれも、十分な経験を持った人材です。安心してお任せください。
33つのリハビリテーションに対応
患者様のお悩み、状況はお一人お一人異なります。リハビリテーションを必要とされているすべての方のニーズに応えるため、3つのリハビリテーションをご用意しております。
医療リハビリテーション
事故、脳卒中などによって脳に損傷を受けた方を対象とした「脳卒中リハビリテーション」、加齢やケガ、慢性疾患などにより運動機能の低下が見られる方を対象とした「運動器リハビリテーション」を行っております。
介護リハビリテーション
介護認定を受けている方に向けたリハビリテーションです。通所リハビリ、在宅リハビリのいずれにも対応しております。
自費リハビリテーション
磁気によって大脳に刺激を与え、脳の活動を活発化させる効果のある経頭蓋磁気刺激(TMS – Transcranial Magnetic Stimulation)機器を導入しております。
損傷した脳組織の復活、健常な脳組織の神経活動性の向上を促進し、神経症状を補う力を発揮させます。
4充実したリハビリ機器を導入
リハビリテーションを必要とされるすべての方に良質な施術をお届けするため、リハビリランドには最新のリハビリテーション機器をご用意しております。
医療リハビリの内容
整形外科疾患(スポーツ含む)へのリハビリ
運動中の事故、加齢、慢性疾患などによって、骨、関節、筋肉、運動器に異常が生じ、運動機能の低下が見られる方が主な対象となります。
運動療法と物理療法を組み合わせ、立ち座りや歩行といった基本的な運動機能の維持・向上、さらにはスポーツへの復帰を見据えたより高度な訓練を行います。
高次脳機能障害へのリハビリ
事故や脳卒中などによって、脳に損傷を受けたために、注意障害(集中できない)、遂行機能障害(計画ができない)、社会的行動障害(感情コントロールができない)といった障害をお持ちの方が対象となります。
各セラピストが医師の指示のもと、多角的な視点から症状の改善を目指し、日常生活を少しでも快適に、楽しく過ごしていただけるようサポートします。
認知症の評価と訓練
スクリーニング検査などで認知症の評価を行い、医師の指導に基づいて、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士がお一人お一人に合った訓練を行います。
難病へのリハビリ
ジストニア、関節リウマチやシェーグレン症候群、パーキンソン病関、ペーチェット病などの指定難病に伴う症状を、リハビリテーションによって和らげます。
ジストニア
筋肉の過度の緊張によって、さまざまな不随意運動、姿勢の異常などを引き起こす病気です。
全身性のジストニアと、局所性のジストニアがあります。
不随意運動
不随意運動とは、本人の意志とは関係なく無意識に起こる身体の運動のことを指します。
不安や緊張、ストレスなどが原因と言われています。
パーキンソン病
手足の震え、筋肉のこわばり、身体のバランスがとれないなどの症状をきたす病気です。
これらの症状は、身体の片側にまず現れ、その後徐々に反対側にも広がっていきます。はっきりとした原因はまだ解明されていませんが、遺伝性の要素があることが確認されています。
通所リハビリテーション(デイケア)の内容
介護保険にて要介護認定を受けておられる方にご利用いただける、通所リハビリテーションを実施しております。
セラピストによる個別リハビリ20分と集団リハビリ、計1時間20分のリハビリを行います。
ご利用をご希望される方は、担当のケアマネジャーさん、もしくは当院に直接ご連絡ください。また、体験利用や見学も随時受け付けております。お気軽にご予約ください。
※入浴サービスはございません。予めご了承ください。
対象者
- 要支援1~2、要介護1~5の要介護認定を受けている方
送迎を行っております
通所リハビリテーションのご利用者様は、当院の車にて送迎を行っております。
大阪市内(阿倍野区、天王寺区、生野区、平野区、東住吉区)で当院より半径3km程度であれば無料での送迎が可能です。
それ以上の距離がある場合には、別途料金を頂戴しております。3㎞を超えると片道500円、1㎞増すごとに100円ずつ加算させていただきます。
在宅リハビリテーション
通所でのリハビリテーションが難しいという場合には、当院からセラピストがご自宅を訪問する「在宅リハビリテーション」をご利用ください。
お身体の状態やご希望に応じて、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などが訪問させていただき、家庭内での自立支援、社会参加のためのリハビリテーションを行います。
対象者
- 要支援1~2、要介護1~5の要介護認定を受けている方
※要介護認定を受けていない方、通院が可能な方は、医療保険による外来でのリハビリテーションを受けていただけます。
リハビリテーションQ&A
リハビリテーションについて
リハビリって何ですか?
たとえば関節が硬い(拘縮している)場合には、関節可動域運動で引き延ばす、その際、温熱の効果を利用する、歩行練習をするなど『リハビリ=機能回復のための訓練』といったイメージを持たれることも少なくありません。
しかし、リハビリテーション(rehabilitation)の語源は、『re-(再び)』『abilis(適した、ふさわしい)』『-ation(にすること)』からなり『再び適したものにする』を意味し、一人の人間としての『権利』『資格』『尊厳』が何らかの原因で傷つけられた人に対しその『権利』『資格』『尊厳』を回復することを意味しています。
つまりリハビリテーションとは、可能な限りその人らしく、生きる権利を回復するという理念のもとで、身の回りの動作の獲得や生活・生活の質の向上を目指し、社会的不利を克服するためのあらゆる援助であるといえます。
作業療法と理学療法はどうちがうの?
目的は同じなのですが、手段が違います。
・理学療法は何かの手技を使ったり、機器を用いて直接治療したりすることが多いです。
・作業療法は作業活動を用いてそれらを行います。一言に作業活動と言っても、作業療法の「作業活動」とは日常活動の諸動作、仕事・遊びなど人間の生活全般に関わる諸活動を総称します。
理学療法って?
理学療法とは、身体に障がいのある方に対し、主にその基本動作能力の維持・改善を図るため、治療体操その他の運動(運動療法)を行わせ、及び電気刺激、マッサージ、温熱その他の物理的手段(物理療法)を加える治療法をいいます。簡単に言いますと、何らかの病やケガによって身体に障がいが残ってしまった方々に対して、寝返る、起き上がる、座る、立つ、歩くなどの動きを少しでもスムーズかつ楽に出来るように練習したり、温め、電気、マッサージなどによって痛みや筋肉の張りを改善したりします。
作業療法って?
身体または精神に障がいのある方、またはそれが予測される方に対してその主な活動の獲得をはかるため、諸機能の改善・維持および開発を促す作業活動を用いて行う治療・指導・援助を行うことをいいます。
作業療法の方法は、働く分野によってずいぶん違いますが、当院では若い方から高齢者の方まで様々で、一人ひとりに合ったリハビリテーション計画を作成し細かい作業から大きな動作まで行っていただきます。
言語聴覚療法って?
人は言葉(話す、聞く、読む、書く)だけでなく視線・身振り・表情の変化も利用し、日常のコミュニケーション手段としています。
病気や事故によりこれらの手段を適切に利用することが困難になってしまった場合や、言語を適切に使うために必要な判断力や実施能力等に問題がある場合、また人間が話すために使っている口や喉(のど)は元々食事を摂る器官であり、これらの運動能力に問題が生じ、摂食が困難となった場合に、残されている能力を活用し日常生活をより良い形で送るための基本的な練習から応用的な練習・指導を行うことをいいます。
リハビリを受けたいんですが、どうしたら受けられるでしょうか?
外来でリハビリを受けたいのであればまず病院へ来ていただいて、診察を受けていただきます。その後リハビリが必要だと判断された場合、リハビリを受けられます。
当院のデイケアに行ってリハビリを受けたい場合にはまず介護保険の認定を受けてからデイケアに通う申請を行ってください。
デイケアに通えばその際にリハビリが受けられます。
訪問リハビリを行いたい場合は担当のケアマネージャーさんに相談していただくと良いと思います。
当院でもお気軽にお声掛けください。
通所リハビリ・在宅リハビリについて
通所リハビリと在宅リハビリの併用は可能ですか?
はい。可能です。
通所リハビリには、他のご利用者様との交流ができる、通所先のリハビリ機器での施術が受けられる、ご家族様の負担が軽減できるといったメリットがあります。
対して在宅リハビリの場合は、生活環境やご自宅の構造により即したリハビリが受けられる、慣れ親しんだ環境の中でリラックスしてリハビリが受けられるといったメリットがあります。
併用によって、それぞれの良さを感じていただけることと思います。
通所リハビリと在宅リハビリに回数制限はありますか?
通所リハビリの場合は、特に回数の制限はございません。
一方で在宅リハビリの場合は、週のあいだで上限を120分までとする制限があります。つまり1回20分であれば6回まで、1回60分であれば2回まで、ということになります。(それ以上は自費となります)
通所リハビリ(デイケア)と通所介護(デイサービス)は何が違うのですか?
通所リハビリ(デイケア)は、介護保険にて、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などの専門家によるリハビリテーションが受けられるサービスです。
一方で通所介護(デイサービス)は、日帰りで事業所に活き、食事・入浴などの介助、機能訓練などを受けられるサービスです。
当院の通所リハビリでは、セラピストによる個別リハ20分と集団リハ、計1時間20分のリハビリを行います。
介護保険について
介護保険外の自費での利用はできますか?
介護保険でのサービス利用は、一度担当ケアマネジャーさんや当院セラピストにご相談ください。
(当院のリハビリについては基本的に介護保険の限度額内での利用をお願いしています。)
本人了承の上であれば、ケアマネがプランを組めば可能です。
介護保険の認定を申請する際、費用はかかりますか?
申請自体には費用はかかりませんが、申請のために、ご本人の状態について担当医に意見書をもらう必要がある為、診察が必要になります。
その際の費用は患者さまの負担となります。
介護保険の支給限度額を全部使わなかった場合の残りの差額はどうなるのでしょうか?
支給限度額は、あくまで実際に利用する場合の限度として定められているため、未利用分についての払い戻しや、翌月への繰越などの制度はありません。
介護保険を利用する事で、さらに介護保険料は高くなるのでしょうか?
保険料は自治体ごとに定められるため、個人の利用の有無や、利用回数の大小によって、その方の保険料が直接上下するようなことはありません。
介護保険料と利用料を何故二重に払わなければいけないのでしょうか?
毎月納める介護保険料は、利用時の自己負担分(1〜3割)ではない、7〜9割分の費用の一部に充当されているため、二重に支払っているわけではありません。
考え方としては医療保険も同様です(医療保険料を納めて、さらに病院受診が必要なら受診料、薬代を払う)。
そもそも介護保険はどうすれば利用できるのでしょうか?
65歳以上の方、または40歳以上で特定の病気や疾患に該当する方で、介護サービス等の利用が必要だと認定を受けた方が利用することできます。
利用するサービス事業所は、一度決めると変更は出来ないのでしょうか
変更は可能です。ケアプランの変更が必要になりますので、まずはご担当のケアマネジャーにご相談ください。