手足の震え

手足が震える・手の震え・足の震え手足の震えが気になるということはありませんか?
「脳卒中かも?」と心配される方もおられますが、その場合に見られる手足の症状は主に「麻痺」であり、脳卒中の可能性は低いと言えます。
ではなぜ、手足が震えてしまうのでしょうか。

手足が震えるメカニズム?

震えは運動神経の異常が生じて起こる

震えは、運動神経に異常が生じたことによって起こります。たとえば冬など寒い季節、身体を伸ばすための筋肉と曲げるための筋肉が一緒に収縮すると、震えが起こります。またこの2つの筋肉が交互に収縮したときも、同様に震えが起こります。

ストレスで手足が震えたり、吐き気をもよおすことも…

過度のストレスによって自律神経に乱れが生じたときも、手足の震え、その他吐き気などの症状が起こることがあります。

手足が震える原因となる主な疾患は?

手足の震えの原因疾患として挙げられるのが、「パーキンソン病」「本態性振戦」「アルコール依存症」「バセドウ病」などです。

脳の異常によるパーキンソン病

パーキンソン病は、50歳ころから多く見られ、その後年齢を重ねるとともに発症率が高くなる、脳の異常によって起こる病気です。
パーキンソン病に伴う震えは、1秒間に数回と規則正しく、またじっとしているときに見つかることが多いと言われています。また、震えが手に現れることが多いのも特徴です。
その他、筋肉のこわばり、動作が緩慢になる、精神症状、睡眠障害などの症状をきたします。

本態性振戦~パーキンソン病と間違えらえやすい病気~

本態性振戦は、成人以降、年齢を重ねるとともに発症率の高くなる、遺伝性の要素がある病気です。
はっきりとした原因は分かっていませんが、交感神経の異常が関わっているのではないかと言われています。
規則的な震えが、手や手指に現れることが多く、その点ではパーキンソン病と似通っています。ただ、本態性振戦には震え以外の症状がありません。
本態性振戦が認められる場合には、脳の血管の動脈硬化、脳の老人性萎縮が起こりやすくなります。

アルコール依存症

アルコールをやめたいのにやめられなくなった状態です。
日本酒換算で1日3合以上の飲酒を5年以上継続する「常習飲酒」のレベルを超えると、アルコールが口にできないときに手の震えが生じます。

バセドウ病

バセドウ病は、甲状腺ホルモンが過剰に分泌されて、さまざまな症状をきたす甲状腺機能亢進症の代表的な病気です。
手足の震えの他、頻脈、発汗、眼球突出などの症状を伴います。

手足の震えを放置しないで、一度、当院までご相談ください

手足の震えは放置せずに過度の緊張や寒さなどで、一時的に生じる震えの場合は、心配する必要はありません。
ただ、ご紹介したように、さまざまな原因疾患によって震えが生じることも決して少なくありません。また、震えそのものが日常生活に支障をきたしたり、人の目を気にするようになったりと、QOLの低下を招くこともあります。
心身がリラックスしている状態なのに手足が震える、震えが頻発するという場合には、一度当院にご相談ください。

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